iPhoneだけで表彰状を作りたい。パソコンは持っていないか、手元にない。そういう状況、実はけっこうあります。
私は「表彰状クリエイター」というiOSアプリの開発者です。だから当然自分のアプリを紹介したいわけですが、正直に言うと、用途によっては他のツールのほうが合っている場合もあります。
この記事では、まずiPhoneで表彰状を作れる方法を4つ並べて比較します。そのあと、表彰状クリエイターでの具体的な手順を紹介します。
iPhoneで表彰状を作る4つの方法(正直比較)
方法1: Canva(デザイン自由度が高い)
Canvaには日本語の賞状・表彰状テンプレートが約4,200点あります(有料含む)。無料でも十分使えます。
- 向いている人:写真やイラストを入れたい、おしゃれなデザインにしたい、英語の賞状も作りたい
- 良い点:フォント・色・レイアウトの自由度が圧倒的。写真の挿入も簡単。PDF出力にも対応
- つらい点:縦書き対応が弱い。日本語の伝統的な「表彰状」っぽいデザインは少ない。アカウント登録が必要。無料版だと一部素材に透かしが入る
おしゃれな感謝状や、英語圏向けのCertificateを作るならCanvaが強いです。ただ、日本の式典で使うような縦書きの表彰状には向いていません。
方法2: Apple Pages(iPhoneに最初から入っている)
Pagesは追加インストール不要で使えます。Apple Education Communityには9種類の賞状テンプレートが公開されています。
- 向いている人:アプリをこれ以上入れたくない、文字の配置を細かく調整したい
- 良い点:無料、アカウント不要、縦書きにも対応
- つらい点:表彰状の枠線デザインは自分で用意する必要がある。iPhoneの画面だとレイアウト調整が正直きつい。「完成までに30分以上かかった」という声も
テンプレートをダウンロードしてPagesで開く、という手順は可能ですが、スマホの小さい画面でテキストボックスの位置を微調整する作業はかなり大変です。iPadなら使いやすいですが、iPhoneだと厳しい。
方法3: 他の表彰状専用アプリ
App Storeには「表彰状アプリ」「スマホで表彰状作成!」「こども表彰状」など、いくつか専用アプリがあります。
- 「表彰状アプリ」:縦横各6種類のテンプレート、サンプル文10種類。シンプルで軽い
- 「スマホで表彰状作成!」:PDF出力対応。用紙サイズの選択ができる
- 「こども表彰状」:子供向けに特化。授与時のBGM機能あり
どれも無料で使えるので、試してみて合うものを選ぶのがいいと思います。
方法4: 表彰状クリエイター(私が作ったアプリ)
ここからは自分のアプリの紹介なので、その前提で読んでください。
- 向いている人:日本語の正式な表彰状を手早く作りたい、文面を考えるのが面倒
- 良い点:テンプレート9種類。定型文テンプレートが入っているので文面に悩まない。縦書き対応。アカウント不要。完全無料
- 正直な弱点:写真の挿入はできない。テンプレートのカスタマイズ(色変更など)は不可。デザインの自由度はCanvaに負ける
表彰状クリエイターは「日本語の表彰状をとにかく早く、迷わず作る」ことに特化しています。自由度を求めるならCanva、追加アプリなしで済ませたいならPages。目的に合わせて選んでください。
表彰状クリエイターでの作り方(5ステップ)
ここからは表彰状クリエイターを使う場合の具体的な手順です。
Step 1: ダウンロードして起動
App Storeで「表彰状クリエイター」と検索してダウンロード。無料です。アカウント登録もありません。iPadでも使えます。
起動したら「新規作成」をタップ。ここからテンプレート選択画面に進みます。
Step 2: テンプレートを選ぶ
9種類のテンプレートが並びます。ざっくり分けると以下のような感じです。
- フォーマル系:金枠のクラシックなデザイン。社内表彰や式典向き
- スタンダード系:学校行事、スポーツ大会など幅広く使える
- カジュアル系:子供へのご褒美、家庭内イベント向き
- シーズナル系:卒業式や年末表彰など、季節感を出したいとき
タップするとプレビューが表示されるので、何度でも切り替えて試せます。迷ったらスタンダード系が無難です。
Step 3: 文字を入力する
入力する項目は5つだけです。
- タイトル:「表彰状」「感謝状」「賞状」「認定証」から選択
- 受賞者名:名前を入力。敬称(殿・様・さん・くん)も選べる
- 本文:表彰理由を書く。定型文テンプレートがあるので、シーン別の文例をワンタップで挿入できる。もちろん自由記述もOK
- 日付:日付ピッカーで選択。和暦・西暦の切り替え対応
- 授与者名:組織名や代表者名
文面が思いつかないときは「サンプル入力」ボタンを使ってください。全項目にサンプルが入るので、それを書き換えていくのが一番早いです。
Step 4: プレビューで確認する
入力が終わったらプレビュー画面へ。実際の表彰状と同じレイアウトで表示されます。
ここでチェックすべきポイント:
- 名前の漢字は合っているか(意外と間違えやすい)
- 本文が長すぎて文字が小さくなっていないか
- 日付の和暦・西暦が意図通りか
修正したい場合は戻るボタンで編集画面に戻れます。BGMプレビュー機能もあるので、子供に渡すときの演出をここで試せます。
Step 5: 保存・印刷・シェア
完成した表彰状の出力方法は3つ。
- AirPrint印刷:自宅にAirPrint対応プリンターがあれば、アプリから直接印刷。A4で出力されます
- PNG画像として保存:カメラロールに高解像度PNGで保存。コンビニ印刷したいときはこれ
- 共有:LINE、メール、AirDropなどiPhoneの共有機能でそのまま送れます
印刷のリアルな話
アプリで作った表彰状を実際に紙にするとき、いくつか知っておいたほうがいいことがあります。開発中に何度も印刷テストをした経験から書きます(用紙選びやコンビニ印刷の詳細は表彰状の印刷方法まとめにまとめています)。
自宅プリンター(AirPrint)の場合
- 用紙が大事:普通のコピー用紙でも印刷はできますが、正直しょぼい。光沢紙か厚手のマット紙を使うと一気にそれっぽくなります。ダイソーやセリアで「光沢紙」「フォト用紙」と書かれたA4用紙が売っています
- 印刷品質は「きれい」モードで:標準モードだと枠線の金色がくすんで見えることがあります
- AirPrintの制約:AirPrintは用紙タイプの指定ができない場合があります。プリンター側の設定で「光沢紙」を選んでおくと良い結果が出ます
コンビニ印刷の場合
プリンターがない場合、コンビニのマルチコピー機が便利です。アプリで保存したPNG画像を持っていきます。
- セブンイレブン:「かんたんnetprint」アプリで画像を登録 → 店頭で予約番号を入力して印刷。A4カラーは普通紙50円、光沢紙は写真プリントで対応
- ローソン・ファミマ:「ネットワークプリント」アプリで登録 → 店頭で印刷。A4光沢紙カラーは120円
- おすすめは光沢紙:普通紙のA4カラーコピーだと「カラーコピーした感」が出ます。光沢紙だと写真っぽい仕上がりになって、だいぶ見栄えが違います
スマホで作るとき気をつけたいこと
これはどのアプリを使う場合でも共通の話です。
- 本文の長さ:文章を詰め込みすぎると、文字が自動縮小されて読みにくくなります。表彰状の本文は3〜4行が目安。長くても5行まで
- 名前の確認:スマホの変換ミスは本当に多い。「渡辺」と「渡邉」、「斎藤」と「齋藤」など、漢字は必ずダブルチェック
- 画面で見た印象と印刷の差:スマホの画面は小さいので、印刷するとイメージと違うことがあります。初めて使うときは、一度試し印刷するのがおすすめ
文面のコツ
表彰状の中身をどう書くか。これもよく聞かれるので簡単にまとめます(詳しくは表彰状の書き方・文例集をご覧ください)。
- 具体的に書く:「頑張りました」だけだと誰にでも使える薄い内容になる。「3か月間毎日お手伝いを続けました」のように、何をどれだけやったかを入れると受け取る側がうれしい
- 文体を揃える:「である調」と「です・ます調」が混ざると読みにくい。式典向けなら「である調」、家庭・カジュアル向けなら「です・ます調」で統一
- 短く:一文が長いと表彰状っぽくない。短い文を並べるほうがそれらしくなります
表彰状クリエイターには定型文テンプレートが入っているので、文面に悩む場合はそこから選んで微調整するのが手軽です。
まとめ
iPhoneで表彰状を作る方法は複数あります。
- デザインの自由度重視 → Canva
- 追加アプリなしで済ませたい → Pages
- 日本語の表彰状を手早く作りたい → 表彰状クリエイターなどの専用アプリ
表彰状クリエイターでの手順をまとめると:
- アプリをダウンロード(無料・アカウント不要)
- 9種類のテンプレートからデザインを選ぶ
- 受賞者名・本文・日付を入力する
- プレビューで確認する
- 印刷・保存・シェアで出力
印刷まで含めても、自宅プリンターなら5分、コンビニ印刷でも15分程度で完了します。
どの方法を使うにしても、大事なのは「渡す相手のことを思って作る」こと。ツールはその手段にすぎません。自分に合った方法で、気持ちのこもった表彰状を作ってください。お子さん向けのアイデアをお探しなら子供の表彰状アイデア15選も参考になります。